FXのレバレッジチェックツール

最終更新日:2008/11/2

コンセプト
 初心者がFXで大損をする理由は資金管理のまずさにあります。先日(2007/8/17)の円高は相当数の方が退場されたと伝え聞いており、同じサラリーマン投資家として胸を痛めております。そこで、zato君が自作し日頃利用しているFX資金管理ツール(そのままでは非常に使いにくいので)を初心者が簡単に使用できるようにアレンジして公開します。このツールを使えば、先日の円高が再来しても不安な夜を迎えることは無いでしょう。
 ※注意 このツールはシステムトレードではありません。今持っているポジションと資金から数値を計算し、今のあなたの状況を客観的に見る為のツールです。

お願い
 本ツールは無料オフィスソフトのオープンオフィス(マックやLinuxにも対応)を使用しております。このソフトは市販のオフィスソフトに比べて遜色のない出来になっており、無料で使用することが出来ます。開発者の喜びはオープンオフィスを沢山の人が使ってくれることにあります。是非、皆さんで使って、周りの人にも勧めてください。また、日本で一番のシェアを持っている馬鹿高いオフィスソフトを買わないで済みますので、その浮いたお金を家族サービスに利用し、家族の笑顔を増やしてください。

免責事項
 本ツールの不具合や考え方によって発生した損益にはzato君には一切責任がありません。投資は自己責任にてお願いいたします。

※ 注意 ※ 2008/04/14
 openoffice2.4で本ツールを使用すると自動為替レート取得が上手く行きません。バージョンを2.3.1へ下げてください(2.4をアンインストール後、2.3.1をインストールします)。また、2.4の時に#REF!が表示されたままセーブしてしまいますと、元に戻せなくなります。この場合は、お手数ですが、FX-CHECK.ods からオリジナルをダウンロードして、今まで使用していたファイルから金額やスワップなどの必要なデータをコピペしてください。

2008/11/02
 openoffice3.0で自動為替レート取得が直りました。

謝辞
 本ツールを作るに於いて、考え方に影響を受けているのは、為替王さんです。ありがとうございます。このツールを使うのと同時に、為替王さんのブログを毎日読むことによって安定した利益や世界経済の知識を得ることが可能となるでしょう。

更新履歴
 2007/10/01 : 初公開。
 2007/10/07 : 自動レート設定機能と、変動指数表機能を追加しました。
 2008/04/14 : openoffice2.4の不具合報告を追加しました。
 2008/11/02 : openoffice3.0で不具合が直った事を追加しました。
 2008/11/02 : 今回の金融不安での円高(10月24日)では、ポジションを取った時期によってはレバレッジ3.5倍では非常に厳しい事が判りました。
            そこで、レバレッジを2.5倍に変更しました。

オフィスソフトのインストール

  最初にオフィスソフトをインストールする必要があります
  ダウンロードは窓の杜からどうぞ。 


画面イメージ

チェックイメージ  ポジション上イメージ  ポジション下イメージ  レートイメージ


本ツールの使い方

 本ツール FX-CHECK.ods  をダウンロードし、ダブルクリックをすれば起動します。
起動中に下図が現れますので、各通貨の現在値をインターネットからロードし自動更新したい場合は、「はい(Y)」を選択して下さい。「いいえ(N)」を選択すると、インターネットには接続を行いませんので、手入力で現在値を設定してください。なお、自動更新はツール起動時の一回のみです。また、情報はインフォシーク様のWebより取得しています。

なお、自動設定は不要という方は「編集(F)」→「リンク(K)...」→「取り消す(B)」でリンク情報を削除して、ファイルを保存してください。次回以降、自動更新が無くなります。

FX-CHECK.ods ファイルは特に圧縮などを行っていませんので、そのままご利用下さい(IEのバージョンによってはZIPファイルと表示される事がありますが、気にしないで展開などしないでそのまま利用してください)。また、ダウンロードしたファイルの拡張子がzipになる事があるようですが、その場合は、odsという拡張子に変更して試してください。
 上手くダウンロードできないときは、リンク先の上にマウスを持って行き、右クリックし「対象をファイルに保存」を選択して下さい。それでも上手く行かない人がおられたようなので、lzhファイルとして圧縮した物をここに置きましたので、上手く行かない人はこちらを利用してみてください。

 共通事項

濃い青のマスは入力できます。薄い青のマス(算出される値が入る)と薄い黄色のマス(項目や注意書き)は入力できません。
濃い青のマスに数字を入力した際に赤色になることがあります。この場合はエラーなので確認してください。

 初期値入力

「ポジション」タブをクリックします。


変動率を入力します。これは、どのくらい価格変動があるかを表した物です。この値は、ロスカット金額を算出する時に使用します。
下記の例ではドル円が10%変動したときにはユーロ円は12%、豪ドル円は20%の変動があると仮定します。ちなみにこの値は、2007/8に発生した円高時の最安値と最高値の変動を元に算出しています。
通常はこのままで問題ないと考えます(入力方法は、入力したい枠をクリックしてから数値を入力してエンターキーを押します。”%”や”¥”を入力する必要はありません)。


1万のポジションがロスカットされる金額を入力します。金額が不明な場合には利用している取引業者におたずね下さい。


以上で設定した値は、一度設定したら通常は変更することはありません。

 レート入力

最初にレートを入力する必要があります。
ツール画面左下の「レート」タブをクリックすると、レート入力画面になります。



起動時に、為替レートが自動的にダウンロードされるので、変更の必要はありません。
「実験値」という欄がありますが、これは、もし○○円になったらという仮定の金額を入れた場合に何倍のレバレッジになるのか、という試しの値を入れた場合の動きを見るための欄です。値を入れると、そのレートが利用されます。BSキーで中身を削除すれば現在値が利用されるようになります。

 資産入力

資産を入力します。

「チェック」タブをクリックします。


資産状況の、「総資産」に資産金額(現在発生してる損益やスワップを加算しない金額)を入力します。一般的な取引業者では、「資産」とか「総資産」とか「証拠金預託額」などと書かれている欄の金額です。具体的に言えば、現在持っているポジションを持つ前の資産になります。取引業者によってはポジションを持った瞬間に手数料が引かれて表示されることもあります。
「スワップ資産」に現在の持っているスワップ金額を入力します。ここの欄は、時間が経過すれば増えてゆくはずですので、チェックする度に変更してください。

 ポジション入力

「ポジション」タブをクリックします。


持っているポジションを入力します。
入力項目は、「建日」「建単価」「建玉(1万単位)」です。このうち、建日に関しては計算に使っていませんので、入力しなくても問題ありませんが、状況を把握するためには必要でしょう。また、建玉の欄が赤色になる場合があります。これは、建単価が入力されていない場合に発生します。計算上でおかしな事が発生するので、建玉のみの入力は行わないでください。また、取引業者によっては千ドル単位の取引が出来る業者もありますので、その場合は千ドル=0.1で入力してください。

現状の確認(見方)

「チェック」タブをクリックします。


資産状況に、あなたの現状が表示されます。
特に注意すべき点は、「現在のレバレッジ」です。また、このレバレッジの値で、「今のあなたのポジション状態」の項目の色が「安心」「中級者向け」「危険」「非常に危険」「博打」と変わります。なお、それぞれの項目の上にマウスを置くと、それぞれの項目に対するコメントが出ますので、参考にしてください。
※ 注意 ※ 安全性を考え直して下図で3.5倍になっていますが、レバレッジを2.5倍としました(2008/11/02)。


ポジション比率の確認をします。
基本的には、右側の目標に従ってポジションを考えて行けば良いでしょう。


次に、どのくらいの円高まで耐えることが出来るかを確認します。
レバレッジが適正なら、余り気にしなくても良い所です。わざと、ポジション量を増やして(もちろん、このツールの中だけですよ。実際に取引してはダメです。)、レバレッジを上げた場合のリスクに対する感覚を養ってください。

変動指数

 この変動指数とは、各通貨の変動率を考慮に入れた、最高値からの下落値です。0の時に最高値と現在値が同じレートで、100が指定した変動率いっぱいに安値になった時を示します。変動指数がマイナスの時は直近高値より現在値の方が高くなっている状態なので、直近高値を更新してください。なお、現在の為替レートの位置もグラフ風に見られます。利用方法は、買値を考えるときに使用してください。通常、買値は日本円で考えますが、NZドルの1円とポンドの1円では、重みが違いますので同じに考える事が出来ません。更に変動率を考慮すると、非常に難しいです。そこで変動指数を導入し、金額ではなく変動指数で考えると値動きがイメージし易くなると考えます。例:変動指数が60以上の時しか建玉を建てない事とする(この値を推奨しているわけではありません)。
 なお、「変動指数」は作者が勝手に作った造語ですので、ご注意下さい。

レートタブをクリックします。

直近高値を入力します。この直近期間はアバウトですが、だいたい半年で問題ないでしょう。1年でも問題ありません。あくまでも参考情報という位置づけで考えておいて下さい。



建玉の増やし方

最初に、現在のレバレッジを確認してください。
このレバレッジが2.5以上なら、増やすのを断念する事をお薦めします。

「ポジション」タブをクリックします。


下の方へスクロールすると「追加予定ポジション」という所があります。
ここに、追加予定ポジションを入力してください。このとき「追加予定ポジション約定後のレバレッジ(参考)」の値が安全圏の2.5以上にならないように注意してください。
また、追加予定込みのポジション比率も考えながらポジションを調整してください。
予定建玉が赤色になることがあります。これは、建予定単価が入力されていない場合に発生します。
建予定単価が赤色になることがあります。これは、現在のポジションでのロスカット価格以下の価格を入力したときに発生します。


これから、建玉を持とうとする方へ

下記の「質問と答え」にあるとおり、全くポジションを持っていない場合にはエラーになってしまいます。
ですので、下記の方法で形式上1つのポジションを持ったことにして、残りの購入予定ポジションは上記の「建玉の増やし方」の章を参考にポジション計画を立ててください。

まず、一つの通貨を購入予定金額で購入したと仮定して、通常の建玉の記入位置へ記入して下さい。
次に、為替差益(未実現損益)が発生しているはずなので、その金額をマイナススワップとして入力し、下記のように帳尻を合わせて下さい。

その後、残りの購入予定ポジションは上記の「建玉の増やし方」の章を参考にポジション計画を立ててください。


質問と答え

Q.現在の建玉でのロスカット限界値がマイナス(-)を表示しているのですが、何でしょうか?

A.レバレッジが1倍未満になっていませんか?レバレッジが1倍未満ですと、全てのポジションが0円になったとしても残金があるので、計算の都合上マイナスになってしまいます。問題はありませんので、ご安心下さい。
1倍未満でなくても、一部の通貨で発生する事があります。これも、計算上発生するだけですので、ご安心下さい。例えば、今回の設定では米ドルが10%下がった場合にNZドルは24%下がる計算をしています。その場合には米ドルが50%(10%×5)下がった場合に、NZドルは120%(24%×5)下がると計算をしてしまいます。そのため、マイナスになってしまいます。


Q.あっちこっちに「エラー」という文字が表示されるのですが、、。

A.もしかして、ポジションを全く持っていない状態ですか?その場合は、そう言う現象が発生しますが、気にしないでください。少しでもポジションを持つと解決します。(コンピュータは分母を0にした割り算をするとエラーになるためです)


Q.追加予定ポジションが各通貨2行しかないなんて使いづらいです。

A.未来は予測出来ません。大量に入れると、それが全部約定した頃には今と状況が変わっているかも知れません。ですので、2個程度の約定が発生した後に、そのときの情勢やレバレッジをゆっくり考えてから再度指し値を入れた方が安全です。


Q.追加予定ポジションが約定しました。しかし、その時点でレバレッジを確認すると2.5倍以上になっています。予定したときには、確かに2.5倍未満だったはずなのですが、、、。

A.計画したときに2.5倍未満であれば問題ありません。約定したということは、そのときから円高が進んだと言うことが考えられるので、為替差益が減っています。そのため、発生したものと考えられます。また、スワップ収入や円安進行で元に戻ると考えられるので、そのままの状態でもあまり問題ありません。
ただ、安全第一で行くのであれば、指し値で注文を出しておかないで、目指す価格になったときに、本ツールでレバレッジを見直し、追加ポジションを持っても2.5倍未満の時にのみポジションを持つのも良い方法です。


Q.この前までレバレッジが2.5倍未満だったのに、いつの間にか2.5倍以上になっています。どうしてですか?またどうすればよいのでしょうか?

A.円高が進行し、為替差益が減っている為にレバレッジが上がったと考えられます。この場合は、そのままの状態でもあまり問題ありません。そのうち円安やスワップ収益で戻ってくると考えます。しかし、不安で仕方がない場合は、一部のポジションを決済し、精神的安定を手に入れるのも良い方法です。


Q.ショートに対応していますか?

A.建玉をマイナスで表せば出来そうな気がしますが、動作確認を行っていませんのでわかりません。


Q.私の取引業者はレバレッジが20倍でしかポジションを持てないのですが、、。

A.レバレッジの基本的な考え方は、「日本円に換算した通貨金額」を「預け入れた金額」で割った物です。ですので、取引業者に110万円を預けて110円で1万ドルのポジションを持った場合、取引業者的には20倍のレバレッジでポジションを持ったことになっているかもしれませんが、実質的には1倍のポジションを持っている状態です。


Q.オープンオフィスをもっと使ってみたいのですが、参考になるWebや良い本はありますか?

A.はい。最初はこの辺から読んでみてください。簡単な使い方マニュアル やOpenOffice.org2.0の解説書「オープンガイドブック OpenOffice.org 2.0」の全文をPDF形式にて公開していますのでご利用下さい。
また、印刷された実物の書籍が好きな人は、amazon.co.jp辺りで「openoffice」や「オープンオフィス」をキーワードに検索をすれば、何冊も出てくるのでお好きな物を選んでください。注意点として、現在のオープンオフィスのバージョンは3.0.xになっているので、古い本(2007年以前の発刊)やバージョンが1.xの解説本は購入しない方が無難でしょう。


もし、本ツールの問題や疑問点などが御座いましたら、mailkawaml@zato.nu (特定電子メールの受信を拒否する) までメールを下さい。
但し、為替に関する相談(特に未来の話)には乗れませんのであしからずご了承ください。

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